先日発表された分布予測図の通り、中国・北京で発生した
有害物質PM2.5が、秋の深まりとともに強さを増した偏西
風の影響を受け南下、
本日、日本に到達しました。
中国と日本の地理的関係、そして、中国・北京でも未だ
抜本的な対策が打ち出されていないことから、当分は、
pm2.5の飛来は続くと予想できます。
毎年毎年、ニュースに挙がるこの話題ですが、不安な方も
多いかと思ったので、pm2.5の概要、人体に対する影響と
対策方法をまとめてみました。
皆で健康被害を防ぎましょう。
pm2.5 概要
pm2.5とは、Particulate Matter 2.5の略で、
直径が2.5
μm以下の超微粒子のことを言います。
2.5μmでだいたい
人間の髪の太さの三十分の一の大きさ
だそうです。
この小さな粒子が、空中で浮遊し、人間の鼻や喉を通し
て、肺の奥深くに入りこみ、気管支系や循環器系の病気
を引き起こす原因になっているそうです。
また小ささゆえに、飛散距離も長く、広い範囲に渡り飛び
散るので問題視されております。
代表的な発生源は、焼却炉・自動車・船舶・工場煤煙など
で、北京での排出量の凄さは、色々なネット画像でも知ら
れておりますね。
要注意シーズン
過去の情報を調べたところ、pm2.5は
3月から5月にかけて、
濃度が上昇し、
黄砂とともに飛来量が最も増える時期と言わ
れております。
これまで9月~10月にpm2.5が大量発生した情報は無く、
いずれも3~5月の情報ばかりでした。
猛暑から急に肌寒い季節になったので、偏西風の影響も
もちろんのこと、
以前に増して
北京の大気汚染が深刻化していることが
今回の大発生の主な原因な気がします。
今後、北京での大気汚染が急に改善する、という展開
はあまり考えられないので、今後は、この
9月末~10月
頭も要注意シーズンと考えておいた方が良いかもしれ
ません。
ちなみにpm2.5の影響を最も受けやすい地域は、中国に
近い福岡・熊本・長崎・沖縄の
九州地方、そして愛媛・
徳島・香川・高知の
四国地方です。
また近年では、兵庫・大阪、名古屋辺りでもpm2.5に
よる大気汚染が観測されているため、飛来範囲が広まり
つつあります。
pm2.5による主な症状
Pm2.5の人体に対する一番の影響は、ズバリ
気管支喘息
です。
喉を通して肺に侵入するため、
喉の痛みも併発することが
多いみたいです。
ちなみに現在研究中らしいですが、pm2.5は
心内膜の炎症、
心筋梗塞、
血栓などを起こすという話もあります。
心臓病患者さんや、生まれつき循環器が悪い方は、注意
した方が良いでしょう。
pm2.5の対策法
まず一番効果的な対策法としては、
「外出しない」ことです。
どうしても外出の用事があるなら、pm2.5を防ぐ高性能マスク
をしていくと良いでしょう。
また気になる場合は、pm2.5対策の空気清浄器もあるので、
購入するのも良いかと思います。
もちろん、洗濯物の外干しも控えましょう。